Gitの操作メモです。
2記事に分けて書こうかと思ったのですが、ほとんどの人にとってあまり有益な情報でない気がしたし、おそらく自分も今後やらないと思うのでまとめて書きます。やることは次の二つです。
1. 既存のディレクトリをGit管理するようにする。
2. Githubなどではなく、別のディレクトリにbareリポジトリを置いてそこにプッシュする。
要するに自分が、git remote とか git init –bare とかのコマンドをこれまで使ったことなくて、今回初めてやる機会があったからメモを残そうとしています。
これまで、自分がGitを使うときは、何かのプロジェクトに参画してリモートからCloneしてきて作業を始めたり、新規のプロジェクトを立ち上げる時はGithubに空っぽのリポジトリを作ってそれをローカルにCloneして作業を始めたりしていました。
ただ、今回は特に何かのプロジェクトに属してるわけではない雑多な作業や調査のファイル群たちをバックアップ取るようにしたくなり、ついでにGit管理するようにしたくなったのです。
それで、普通はGithubにプライベートリポジトリを作ればいいのですが、今回のはローカル端末から外に出す予定がなかったファイル群(主にjupyter notebook)なので、内容にAPIキーなどの認証情報等も含まれていてプライベートリポジトリであってもGithubに上げるの嫌だなってことで別の方法を探しました。その結果、NASのファイルサーバーの自分しか見れない領域にリポジトリを作ってそっちで管理しようってのが今回の発端です。
ではさっそくやっていきます。
1. 既存のディレクトリをGit管理するようにする
こちらは簡単ですね。基本的には、git init するだけです。ただ、最近の潮流にも考慮して、デフォルトブランチをmasterではなくmainにします。また、最初のコミットは空コミットにしておけというアドバイスも見かけたのでそれにも従います。ブランチ名の変更は初回コミットが無いとできないようだったので、次の順番で実行してください。
# Gitで管理したいディレクトリの内側に移動する
$ cd {Gitで管理したいディレクトリ}
# リポジトリを作成する
$ git init
# 出力
> Initialized empty Git repository in /{ディレクトリパス}/.git/
# 空コミットを許可するオプションをつけて最初のコミットを実行
$ git commit --allow-empty -m "first commit"
# ブランチ名を変更する
$ git branch -M main
これでリポジトリができました。
2. Pushするリポジトリを作成する
次にPush先のリポジトリを作成します。いわゆる bareリポジトリというやつです。
ローカルに作ると端末破損時等のバックアップにならないので、/Volumes/ の配下にマウントしているNASに作ります。(僕の端末はMacです。別OSでは別のパスになると思います。)
bareリポジトリは初めて作ったのですが、通常のリポジトリみたいに .git ディレクトリができてその中に各種ファイルが作成されると思っていたら、コマンドを実行したカレントディレクトリにgit関連のディレクトリが複数発生してしまって焦りました。
git init –bare する時はディレクトリ名を指定して作成するのが作法のようです。そして、慣習としてそのディレクトリ名(リポジトリ名)はhogehoge.git とするのが作法とのこと。そのようにします。(ただ、ディレクトリ名に拡張子っぽく.が入ってるのが少し慣れません)
# リポジトリを作成したいディレクトリに移動する
$ cd /Volumes/{パス}
$ git init --bare {リポジトリ名}.git
こうして出来上がる、 /Volumes/{パス}/{リポジトリ名}.git/ がプッシュ先のリポジトリです。
ちなみにその配下には以下のようなファイルやディレクトリができています。
$ ls {リポジトリ名}.git/
HEAD config description hooks info objects refs
3. リモートリポジトリを設定する
プッシュ先のリポジトリができたので、元のリポジトリがここにPushできるように設定します。Githubでいつも使っている、originって名前でPushできるようにします。名前自体はbentouでもhottomottoでも何でもいいらしいのですが、こだわった名前使うメリットもないと思います。
git remote は初めて使いました。ドキュメントはこちらです。
参考: git-remote
# 元のリポジトリに移動
$ cd {最初にリポジトリを作ったディレクトリ}
# リモートディレクトリを設定する
$ git remote add origin /Volumes/{パス}/{リポジトリ名}.git/
# 設定されたことを確認する
$ git remote -v
origin /Volumes/{パス}/{リポジトリ名}.git/ (fetch)
origin /Volumes/{パス}/{リポジトリ名}.git/ (push)
# Push
$ git push origin main
これで設定が完了したので、いつもGithubでやっているのと同じようにコードを管理できるようになりました。