データフレームの書式設定に組込書式を使う

データフレームを表示するときにCSSで書式設定する方法(apply,applymapを使う)を紹介してきましたが、
最初の方で少し書いた通り、これらの方法を使わなくてもよく使う書式はあらかじめ関数が用意されています。

ドキュメント: Builtin styles

非常によく使う、最大値最小値やNullの強調には、それぞれ次の3つの関数が使えます。

  • df.style.highlight_null(null_color=’red’)
  • df.style.highlight_max(subset=None, color=’yellow’, axis=0)
  • df.style.highlight_min(subset=None, color=’yellow’, axis=0)

subsetは対象の列を指定でき、colorは背景色、axisは最大値や最小値を評価する軸方向を指定します。

また、値の大小を色の濃淡(もしくは色相など)で、表現するには、df.style.background_gradientが使えます。
引数は次の通り。だいたいイメージ通り動きます。
df.style.background_gradient(cmap=’PuBu’, low=0, high=0, axis=0, subset=None, text_color_threshold=0.408)

cmapに渡すのはMatplotlibのcolormapです。
具体的な名前と色はこちらを参照して選びます。
Choosing Colormaps in Matplotlib

そして最後に、値によらず、データフレーム全体の書式を一括変更する時は、
set_propertiesを使います。
ドキュメントに例が載っていますが、これだけ少し引数の渡し方が独特なので注意です。
サンプル:


df.style.set_properties(**{'background-color': 'black',
                           'color': 'lawngreen',
                           'border-color': 'white'})

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