http.serverでCGIを動かす

今回までhttp.serverの話です。

前回の記事でカスタムハンドラーを作成する方法を紹介しましたのでPythonを使って動的にサイトを作ることもできるようになりましたが、これ以外にもCGIを使って動的なサイトを作ることもできます。
参考: Pythonのhttp.serverモジュールでカスタムハンドラーを実装する方法

要するに普通にPythonファイルをドキュメントルートに設置しておいて、それを動かせるわけですね。

一番シンプルな方法は、 http.serverをコマンドで起動する際に –cgi オプションをつけることです。デフォルトでは、ドキュメントルート直下の、 /cgi-bin と /htbin の 二つのディレクトリに配置されたファイルはCGIとして処理されるようになります。

この二つのディレクトリに固定されるのは、class http.server.CGIHTTPRequestHandler の、cgi_directories ってプロパティにそう指定されているからです。逆にこれ以外のディレクトリに.pyファイルを配置していてもhtmlファイルと同じようにただそのファイルの中身が返されます。

やってみましょう。

cgi-binというディレクトリを作成して、その直下に sample-cgi.py というファイル名で以下のスクリプトを書いておきます。

#!/usr/bin/env python

print("Content-Type: text/html; charset=utf-8\n")
print("<html><body>")
print("<h1>CGIスクリプト実行!</h1>")
print("</body></html>")

そして、このファイルにchmod 744 で実行権限をつけておきます。これ重要です。

そして、http.serverを起動します。

 % python -m http.server --cgi

こうすると localhost:8000/cgi-bin/sample-cgi.py にブラウザでアクセスすると、
CGIスクリプト実行! の文字が表示されます。

CGIで作成するとファイル名とURLがそのままシンプルに対応していくのでいくつも作る場合はシンプルで良いですね。

実は、class http.server.CGIHTTPRequestHandler というのを使うと、CGIディレクトリの指定とかがもっと柔軟に行えるのですが、http.server使ってそこまで凝ったことをすることもないんじゃないかなぁと思うので簡潔ですが今回の記事はここまでとします。

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