Pythonの DB-API 2.0 (PEP 249)について

PEP 249 — Python Database API Specification v2.0と言うものがあることを最近知ったのでその紹介です。

お恥ずかしい話ですが正直に言うと、これまでPython経由でデータベースを操作するコードを書くときは、
誰かが既に書いたコードや本のサンプルなどを参照して、DBヘの接続やSQLの実行部分はほとんどコピーして使っていました。

頻繁に実施する処理ではあるので、このブログにもまとめておこうと思い、
ブログ記事にするからには仕様を正しく理解してから書きたいと考えて調べてたら行きあたったのがこのPEP249です。

これは何かというと、リレーショナルデータベースにアクセスする機能を提供する
Pythonモジュールが似たような作りになるようにAPI仕様を定義したものです。

PEP249のページでも
This API has been defined to encourage similarity between the Python modules that are used to access databases.
と書いてありますね。

なぜこんなものが必要になるかというと、RDBには多くの種類があり、そしてそれぞれのRDBごとにそれを利用するモジュールが作られたとして、
それらが全部バラバラに仕様を決めて実装されていたら、使いにくいし、もし別のDBやモジュールに移行したくなったときに使い勝手が違うと大変だからです。

そこで、PEP249 (DB-API 2.0)として、DB接続や、SQLの実行、結果の取り出しなどのAPIの仕様を定めてくれています。
実際、多くのモジュールがこれに沿って実装されているようです。

PEP249 のページを読んでいくと、DBの接続に使う connect メソッドや、 Connection Object、
SQLを実行するexecuteメソッドや、結果を取り出す、fetchone/ fetchall など見慣れた(コピペで使ってた)メソッド群の説明が書いてあります。

PyMySQL などのドキュメントを見てると、
サンプルコードが少し書いてあるだけで、各メソッドの説明がほとんどなく非常に不親切だなと前々から思っていたのですが、
PEP249に沿って実装されているのであれば話は別です。
これらのモジュールはPEP249を読んで使うものだったのですね。

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