2年ほど前、Prestoのクエリを書き始めた時に知って感動して以来、
ずっと使い続けている文法に WITH句 があります。
イメージとしてはSQL中でVIEWのようなものを作れる構文で、
これを使うとクエリのネストを浅くするなど可読性を大幅に向上させることができます。
例えば次の2つのクエリは同じ結果を返してくれます。
(この例だとまだメリットがわかりにくいですね。そもそも一番外側のSELECT句が純粋に無駄)
伝えたいのはSELECT句のネストがなくなり、フラットな書き方ができるということです。
階層がより深かったり、数百行以上の規模のクエリになるとこの効果は劇的に大きく出ます。
各一時テーブルに名前をつけられることも意図を伝える上で非常に有益です。
通常のネスとした書き方。
SELECT
col1,
col2_max
FROM (
SELECT
col1,
MAX(col2) AS col2_max
FROM
table1
GROUP BY
col1
);
WITH句を使った書き方。
WITH
table2 AS (
SELECT
col1,
MAX(col2) AS col2_max
FROM
table1
GROUP BY
col1
)
SELECT
col1,
col2_max
FROM
table2;
うちのチームでは(その人がSQLを十分書ける人であれば)
トレジャーデータのアカウントを渡して基本的な注意事項を説明したら、
すぐに WITH の使い方を教えています。
その時に使える公式なドキュメントとか無いのかな、と思って探していたのですが、
9.32. SELECT の WITH Clause がそれのようです。
(目次でWITHを検索しても出てこないのでこれまで見つけれてなかった。)
非常にあっさりとしか説明されてなくて、職場の既存クエリ読んでもらった方が良さそうな情報量ではあります。